中部和菓子図鑑

高島屋の和菓子バイヤーが中部地域注目の和菓子をご紹介

赤目町の観光に
尽力してきた菓子店
たまきや・三重県名張市

March 13. 2024(Wed.)

赤目四十八滝の
新たな魅力探し
まちづくりの起爆剤に

創業は1957年。もともと土産店と民宿を家族で経営していた「たまきや」。
現店主の藤澤友圭子さんの母・玉置弘美さんが「へこきまんじゅう」を作り出してから、お菓子が大評判となりました。令和になる頃には土産店はお菓子の専門店へ、民宿はホテル業へと少しずつ業態を変えていき、今では友圭子さんの夫である良介さんが、たまきやとともに、宿泊施設「トマルカフェSANKAKU」の経営に携わっています。良介さんはビールを専門としたバーを大阪で経営していた経験から、バーを備えた宿泊施設として生まれ変わらせたのです。
「おじいちゃんとおばあちゃんがお土産屋さんをやっていて、同時に民宿も経営していましたから、とても忙しい毎日でした。私自身はそんな祖父母と両親を見ながらこの赤目四十八滝で生まれて育ったので、かつて観光客でいっぱいだった赤目四十八滝を知っています。今は、少しずつおしゃれなお店ができていますし、ハイキングや忍者修行体験など面白いアクティビティもあります。若い世代にどんどん赤目四十八滝に遊びに来て欲しい。たまきやや、トマルカフェSANKAKUがそれの起爆剤になってくれたらいいなと思っています」と友圭子さんは故郷・赤目四十八滝への思いを語ってくださいました。

名物「へこきまんじゅう」の生地にさつまいもを
使っているということもあり、店頭には
さつまいも雑貨の作家である「芋こまち」さんの
さつまいもグッズがずらり。
すぐ近くにある三角屋根の「トマルカフェ SANKAKU」は、
たまきやとともに藤澤良介・友圭子さん夫婦が経営する宿泊施設。
「トマルカフェSANKAKU」は、
宿泊・カフェ・バーとして利用できる。

【店舗おすすめ】
「へこきアイス」

こちらは春から夏限定の大人気商品。その名も「へこきアイス」。へこきまんじゅうの生地でさつまいものアイスをはさんだものです。
生地にもアイスにも、さつまいもがふんだんに使われているので、おいも好きの人にとってはたまりません!
このほか、“限定へこき”として、チョコテリーヌをはさんだものや、サクサクのパイ生地にさつまいもクリームをつめたもの、さつまいもとキャラメル味のプリンなどが季節によって販売されています。
どの商品にもさつまいもは使われており、ネーミングのエピソードを知ると、ついくすっと笑ってしまいます。

濃厚なさつまいもアイスが少し
溶けはじめるくらいが美味しい!
へこきまんじゅうのふっくら生地に
包まれるさつまいもアイス。

店舗情報

たまきや
赤目自然歴史博物館の真ん前、赤目四十八滝に行く道沿いに佇む菓子店。滝が目当ての観光客だけでなく、地元の人も訪れ、プレーン味を何十個も買って行く人もいるのだそう。看板に描かれているのは、忍者福笑門。たまきやオリジナルのキャラクターで、笑う角には福来るという思いが込められたもの。

MAP

〒518-0469三重県名張市赤目町長坂786-2
電話番号:0595-63-0113
上部へ戻る