中部和菓子図鑑

高島屋の和菓子バイヤーが中部地域注目の和菓子をご紹介

地域の盛り上げにも尽力する
南知多の銘菓店
櫻米軒・愛知県知多郡南知多町

March 05. 2025(Wed.)

創業約100年
地元にも観光客にも愛される店


南知多の海岸からほど近く、夏のリゾートシーズンになると観光客がこぞって訪れる櫻米軒。創業して約100年。海水浴にやってくるリゾート客に長く愛されてきたのはもちろん、地域の人からも長らく親しまれてきました。

「正確な創業年ははっきりわかっていませんが、はじめた頃は喫茶をやっていたとか、ケーキもつくっていたと聞いています。その後、生菓子をつくるようになり、1958年に看板商品の『波まくら』を先々代が考案しました。一時期は、人気のあまり徹夜してつくり続けた時代もあったようです。今は4種類をベースに、季節ごとの味や企画商品を出しています」
そう話してくださったのは、6代目を継承している橋本幸生(こうせい)さんと女将の裕子さん。「地域に根ざした和菓子店なので、地元を盛り上げる役割も担いたい」と考えているそう。

その活動の一環で、「内海をもっと元気にしたい!」と地元の有志がさまざまな取り組みをおこなっているプロジェクト「内海海岸物語」へ参加しています。店内に飾ってある砂時計はその取り組みのひとつで、内海海岸の砂を使っているそうです。

「レトロかわいい」包装紙は全部で4種類。
手土産にまとめ買いをする地元の人が多い。
店頭の一角に「波まくら」を包むコーナーが。
店内の“砂時計コーナー”には、内海海岸のほか
世界の砂を使ったものも。

【店舗おすすめ】「ふところ餅」

櫻米軒の銘菓「波まくら」で使われているういろう生地の形を変えて餅生地のみのお菓子にしたのが「ふところ餅」です。
やわらかな生地を食べやすいひと口サイズにしたもの。波まくらの定番味であるプレーン・抹茶・梅に黒糖を加えた4種の味で展開されています。パステルカラーの色合いと、小さくコロコロとした形がかわいらしく、根強いファンが繰り返し買い求めるそう。
もちもちした食感とほんのり甘くてどこかなつかしい味わいに、ついもう一個と手が伸びてしまいそうです。

小腹がすいた時にぴったりのひと口サイズ。
やわらかくよく伸びる。
パステルカラーの色合いがかわいい。

店舗情報

櫻米軒
店頭では、銘菓「波まくら」を手詰めしているコーナーがあり、つくりたての商品を買うことができる。近隣の土産店や駅などでも櫻米軒の商品を買えるが、地元の人ほど“本店”で買うことにこだわりを持っている人が多いという。

Instagram
https://www.instagram.com/namimakura1958/

MAP

〒470-3321愛知県知多郡南知多町大字内海字中浜田26-1
電話番号:0569-62-0243
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