中部和菓子図鑑

高島屋の和菓子バイヤーが中部地域注目の和菓子をご紹介

現代でも銘菓を生み出し続ける
創業200年以上の老舗
菓子処 大口屋・愛知県江南市

July 30. 2025(Wed.)

文政元年創業の
7代続く老舗和菓子店

大口屋の創業は、江戸時代後期の1818年(文政元年)。愛知県江南市の布袋(ほてい)で7代続く老舗です。創業以来、素材にこだわり見極めること、受け継がれてきた技術と伝統の味を守り抜くことを基本とし、真摯な和菓子づくりを心掛けています。

7代目にあたる伊藤寛朗さんは、先代が考案した餡麩三喜羅を受け継ぎ、そこに日本の四季を感じさせる「あんぷ」シリーズを登場させました。いずれも1ヶ月程度の期間限定商品で、午前中には売り切れてしまうほどの人気ぶり。毎年楽しみにしているファンが多いそうです。

また、餡麩三喜羅が有名ですが、生菓子や半生菓子、焼き菓子なども充実しています。地元のお客さまにとっては、お菓子といえば大口屋という方程式ができているよう。生菓子は常に数種類が、3日間程度の日持ちがする半生菓子は3種類セットと5種類セットがあり、こちらも知る人ぞ知る銘菓です。

店内に飾られた額は、地元出身の書家
大池晴嵐(せいらん)氏による「甘味天来」。
大口屋のある昔の街道沿いには、今も老舗が並ぶ。
この紙袋をお土産にいただくと、
和菓子好きは「餡麩三喜羅だ!」と大喜び。
生菓子、焼き菓子、干菓子など、
常に数十種類の和菓子が並ぶ。
半生菓子の詰め合わせ
「武功夜話(ぶこうよばなし)」

【店舗おすすめ】「名古屋金鯱」

大納言小豆のつぶあんを、もちっと弾力ある焼菓子生地にはさんで二つ折りに。表面には金鯱の焼き印が押され、金粉が上品にまぶされています。

5日間程度日持ちするので、手土産にもぴったり。生地とつぶあんの相性の良さと、なにより名古屋を代表するアイコンの金鯱が名古屋土産として話題になり大ヒットしました。

2020年に実施された名古屋商工会議所主催「あたらしい名古屋の和菓子土産コンテスト」で見事に入賞。この時の入賞商品は、他社のお菓子も含めて全部で8商品あり、「なごや菓八菓(かやか)」というブランドになりました。

半分に割ると、丁寧に炊かれたつぶあんが!
鯱の焼き印の横には、
金粉が散りばめられている。
「あんぷれもん」と「名古屋金鯱」の
詰め合わせ。
※2025年の販売期間は7月下旬まで

店舗情報

菓子処 大口屋 布袋本店
江戸時代の名残を感じる岩倉街道沿いに軒を構える。なまこ壁や紋の入った屋根瓦など、情緒のある佇まい。店の入り口に向かって左側のべんがら色の壁の前に山帰来の木が植えられているので、本店に出かけたらぜひ見てみよう。

Instagram
https://www.instagram.com/ooguchiya_official/

MAP

〒483-8235愛知県江南市布袋町中67
電話番号:0120-00-9781
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