
高島屋の和菓子バイヤーが中部地域注目の和菓子をご紹介
「あんぷれもん」
菓子処 大口屋・愛知県江南市
July 23. 2025(Wed.)
レモンの香りが清々しい
絶品!生麩まんじゅう
愛知県江南市(こうなんし)で、生菓子を中心に地域で愛されている老舗和菓子店・大口屋。同店の代名詞の銘菓といえば、「餡麩三喜羅」(あんぷさんきら)です。
生麩であんを包んだまんじゅうは、料理屋や生麩専門店でつくられることがほとんどでした。先代が「日本固有の素材に着目した和菓子づくりをしたい」「和菓子屋にしかできない生麩のまんじゅうがあるはず」という思いから生麩の菓子づくりに挑戦。生麩の生地に合うあんづくりや塩漬けの山帰来(さんきらい)の葉の塩味と風味の調整、あんとの相性など、和菓子屋ならではの視点で何度も改良を重ね、約50年前に完成させたのが「餡麩三喜羅」でした。当時は、老舗のチャレンジとして大きな話題になったそうです。
そして、先代から暖簾を引き継いだ当代が、大口屋創業200年を迎えた2018年に展開したのが季節の麩まんじゅう「あんぷ」シリーズです。春は桜、初夏には抹茶、夏にレモン、秋にほうじ茶、冬にゆずと、季節ごとの味わいがありますが、今回ご紹介するのは、夏のレモン味。ほんのりレモン色に染まった生麩の生地で、瀬戸内レモンの果皮が入った白あんを包んでいます。
ひと口いただけば、たちまち爽やかなレモンの酸味とあんのまろやかさ、やわらかくもちもちした生麩が一体となり、口の中に広がります。
清々しいレモンの味わいは、さっぱりした味が欲しくなる季節に、一度は食べたい銘菓です。
※2025年度は7月1日〜7月下旬の販売です。

葉から顔を出す。



店舗情報

- 菓子処 大口屋 布袋本店
- 江戸時代の名残を感じる岩倉街道沿いに軒を構える。なまこ壁や紋の入った屋根瓦など、情緒のある佇まい。店の入り口に向かって左側のべんがら色の壁の前に山帰来の木が植えられているので、本店に出かけたらぜひ見てみよう。
Instagram
https://www.instagram.com/ooguchiya_official/
MAP
〒483-8235愛知県江南市布袋町中67
電話番号:0120-00-9781