中部和菓子図鑑

高島屋の和菓子バイヤーが中部地域注目の和菓子をご紹介

京都老舗の技を
三河で紡ぐ和菓子店
京菓子司 亀屋米津(かめやよねづ)・愛知県西尾市

August 19. 2025(Tue.)

生菓子から日持ちのするお菓子まで
小さな宝物がいっぱい!

創業は1975年。現主人の米津隆明さんの父が、京都で400年以上続く老舗の「亀屋清永」で修行を重ね、のれん分けを許されて地元である愛知県西尾市で店を開きました。修行先から「亀屋」の名前をいただき、自らの苗字である「米津」をつけて店名に。

開店から2年ほど経った頃誕生したのが、今や地域を代表する銘菓「三河巻」です。
「私が名古屋の和菓子店で修行をしてから家業に戻った時には、もう三河巻は地元の銘菓としてお客さまから認知されていました。最初の頃は口伝えで知られていったようです」(隆明さん)

店名の頭に「京菓子司」とあるのは、京都の和菓子屋で修行したルーツを持ち、今でも京都の和菓子づくりを基本にしているという意味を持ちます。生菓子が常に10種類以上店頭に並んでいる様子からも、京都の正統派の和菓子づくりにこだわっていることが窺い知れます。
店内には生菓子のほか、夏の涼菓や日持ちのする干菓子や焼き菓子など、幅広いラインアップが揃っており、地域に根付いた人気の和菓子店であることがわかります。

2代目主人の米津隆明さん(右)と
3代目を継ぐことになった優輝さん(左)。
以前勤めていたパートさんが
つくってくれたという、三河巻クッション。
お茶席などで使われることの多い生菓子は、
常に10種類程度揃っている。

【店舗おすすめ】「水ようかん」

三河巻と同じこしあんを用いてつくられた水ようかんは、日持ちするパッケージなので、お手土産やビジネスユースにもぴったり。食べる直前に冷やせば、ひんやりした夏の涼菓となります。

つるんとした喉越しと、こしあんのしっとりした美味しさが特徴的。このほか夏には、店内に涼菓コーナーがあり、賞味期限が2日限りのつくりたての水ようかんや西尾抹茶を使った抹茶ムースなどが並びます。
中でも人気なのが生わらび餅で、午後には売り切れてしまうことがあるほどの人気ぶり。購入したい方は、電話予約をおすすめします。

また、秋になって栗きんとんや栗粉餅が出始めると、こちらも待っていました!とばかりに予約が殺到するのだとか。和菓子好き垂涎のラインアップです。

涼を感じるたたずまい。
丁寧に炊かれたこしあんは、
きれいなむらさき色。
夏季に大人気の涼菓が並ぶ。

店舗情報

京菓子司 亀屋米津(かめやよねづ)
「三河巻」と大きく染められた青いのれんと、米津の「米」の字が描かれた大きな亀甲型の看板が目印で、これを目指して多くのお客さまが訪れる人気店。名物の三河巻のほか、生菓子や干菓子など幅広く商品が揃う。

Instagram
https://www.instagram.com/kameya.yonezu/

MAP

〒448-0075愛知県西尾市戸ケ崎2-8-18
電話番号:0563-57-4547
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